山梨肺癌研究会会誌 第16巻2号 089-092(2003)

検診胸部異常影で発見された肺硬化性血管腫の一例

山口 弘、渡辺一孝、大木善之助
小澤 克良
宮澤 正久
宮田 和幸
久木山清貴

要旨:症例は62歳男性。2002年10月検診胸部レントゲン写真で左下肺野の結節影を指摘され精査目的で当科へ入院となった。胸部CTで左下葉S8に長径18mmの境界明瞭な充実性結節を認めた。画像所見では良性腫瘍が示唆されたが気管支鏡検査で確定診断に至らず胸腔鏡下肺部分切除術を施行した。病理組織像では血管様構造を多数認め、thyroid transcription factor-1(TTF-1)、cytokeratin(AE1/AE3)の免疫染色で上皮性腫瘍と確認され硬化性血管腫と診断した。

キーワード:硬化性血管腫、免疫染色、胸腔鏡下肺切除術



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